有機物磁気熱処理装置

焼却ではなく、
低温で熱分解を行うための装置。

磁気熱分解装置(MG22Eh)は、有機物を処理するという役割では「焼却炉」と同じかもしれませんが、処理内容は全く異なります。

熱分解により、化学反応で有機物から全てのカロリーを取り出して、弱アルカリ性のセラミックが残ります。この弱アルカリ性のセラミックを「MGパウダー」と呼んでおり、石灰と同様の取り扱いとなります。ただし、投入した廃棄物に金属やガラス、石などの無機物が含まれている場合には、そのままの形で出てきますので注意が必要です。 通常の燃料の場合は、有機物(ゴミ等) → 灰(有機物 / 炭素を含む)で止まる。当装置により、灰(有機物 / 炭素を含む) → "熱源"(8~10時間)→MGパウダー(無機物 / 炭素を含まない)まで処理される。

灰からMGパウダーへ

磁気熱分解装置とは

磁気熱分解装置とは、磁気の力を原動力にした熱分解装置です。永久磁石を利用することで、廃棄物の処理自体に必要となるエネルギー(電気、重油)などを一切必要としない画期的な商品です。安全面に関して、コンピュータとセンサーによる管理と制御、運用面に関して投入口開閉時のモーターなどには、電気を利用しています。利用する電力量に関しては、発電オプションを取り付ければ全て賄える程度です。

熱分解とは、酸素がない状態で有機物を加熱することにより、分子エネルギーが大きくなるため、安定分子になるために原子の結合を切断していく化学反応です。この反応を利用して、廃棄物を格段に減容化する装置が「熱分解機」「磁気熱分解機」「磁気熱分解炉」などと呼ばれる製品です。磁気熱分解装置(MG22Eh)は、熱分解により発生する排気ガスの処理も「リアクター」と言うオリジナル機構により処理するため、他社で見かけられる大量の汚れた排水なども発生しません。

燃料不要であらゆる有機物を処理


磁気熱分解機MG22Ehで処理できるもの

有機物であれば、基本的になんでも処理することが可能です。

プラスティック系 ペットボトル、 化学繊維、 ビニール
木材系 間伐材、 剪定木材
医療廃棄物 感染性廃棄物、 非感染性廃棄物
農業廃棄物 もみ殻、 ハウス用ポリエチレン
一般廃棄物 紙屑、 食品残渣、 段ボール

※塩化ビニールの処理はできません。
※もみ殻からは純度の高い「植物性シリカ」を生成することが可能です。


MG22Ehは「焼却」ではないのでCO2を排出しません

本機器の導入により、軽費の節減=環境を守る、温室効果ガスの削減と
有機物資源の有効活用及び資源リサイクルに貢献できます。

01

運用に必要なコストが低額(6~8万円)

電気代、水道代、排気ガス処理の灯油代

02

熱分解は低温処理のため機器は長期に稼働できます

低温処理により安全性と機器の劣化を防ぎます

03

高い減容率(1/100~1/400)

廃棄物処理コストを大きく削減可能です


低コスト・高い減容率・無公害の有機物(ゴミ処理)の実現

有機磁気熱処理装置(MG22Eh)は、今までの有機物処理(ゴミ処理)の概念を大きく進化させた次世代の装置です。一般的に、有機物の処理として代表的な方法は「焼却」だと思いますが、焼却により発生するダイオキシンやCO2などが環境汚染の原因となり、現在もそうですが、今後は焼却による有機物処理は極端に減少する傾向です。政府や自治体が大規模に処理を行うためのプラント型の焼却施設は、数十億円の予算を投じて、超高熱(1300度以上)で処理するため、ダイオキシンの発生もありませんし、最終的工程では、CO2や異臭、煙なども無害化して大気に噴出できる大規模な浄化装置を利用するため安全にゴミ処理が行えています。

しかし、企業が自社内でゴミの処理を行いたい場合、現在は対応手段が見つからないのが現実です。どうして、企業は自社内でゴミの処理を行いたいのでしょう?各企業により理由がありますが、代表的なものは下記ではないでしょうか。

①ごみ処理コストが高い(または、今後もっと高くなると予想している)

②機密性の高い製造物であったり、サンプル品を社外に出したくない

③産業廃棄物として社外に出た後の最終処理までのプロセスが不明確である

上記のような色々な理由で、社内でのごみ処理には大きいなニーズがあります。


「磁気熱分解装置」(MG22)コストから見たメリット

メリット1「処理時の燃料」が不要

メリット2「最終残留物」が
1/100~1/400に減容される

この2つの点だけ見ても、燃料代の節約と、残留物廃棄のコストダウンになります。ちなみに、残留物に関しては、弱アルカリ性のセラミックパウダーであるため、土壌改良に利用する事も可能です。

  一般的な焼却系装置 有機物磁気熱分解装置
点火 点火剤の投入や、 安定するまでは
大量に燃料が必要
市販の炭、10Kg~20kg程度で点火が完了する
処理時の燃料 ガスや電気、化石化燃料が処理を行う
料や時間により適切に必要
点火後の燃料は一切不要
処理温度 1000度~1300度 300度~500度
残留物 灰と酸化した無機物 弱アルカリ性セラミックパウダーと無酸化の無機物
投入物に対しての残留物の容量 1/5~1/20 1/200~1/400

MG22Eh導入先事例

  処理対象 利用用途
解体業 産業廃棄物処理 シュレダーダスト、 タイヤ、 FRP、
ワイヤーハーネス、基盤
燃焼による酸化が少ないため、
金属やガラス繊維のみ抽出できます。
企業・行政 機密書類・段ボール 紙類を完全に分解処理できるため、
機密文書の廃棄に適しています。
病院 医療系廃棄物・紙オムツ・ガーゼ 有機物の分解過程で、 細菌・ウイルスが死滅するため
病院内での設置に適しています。
食品加工業 食品残渣、骨・残飯等 水分を30%以下にする条件で、 食品残渣を分解し減容します。
工場 ビニール プラスチック 化学繊維 石油系廃棄物を有害物質を出さずに減容することができます。
農業・畜産業・林業 もみ殻・稲・麦わら 木質材・家畜排泄物 燃焼せずに、農業・畜産からでる廃棄物を減容すること
ができます。 また、 残渣は土壌改良材として利用できます。
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